AOZOLA

T・SANO

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短歌 AOZOLA

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1981-1983

ふるさと

■朝の日に波輝きて流れゆく古里の川しみじみと見る
あさのひに なみかがやきて ながれゆく ふるさとのかわ しみじみとみる

ふるさとを逃げるように出て、およそ七年後に帰りました。この歌の通り、ふるさとへのありふれたなつかしさの感慨は、しかしほんのひと時のものでした。わたしの精神的な苦悩は、その後さらに深いものとなりました。

■その場にてわが採用を見送られビル出でて夏の日差しまぶしむ
そのばにて わがさいようを みおくられ ビルいでてなつの ひざしまぶしむ

■ひとり黙し酒を酌みゐる父の顔こよひ灯の下に黒ずみて見ゆ
ひとりもだし さけをくみいる ちちのかお こよいひのしたに くろずみてみゆ

■わだかまりなほ持つ夜を湯に浸り壁に動かぬ蜘蛛を見て居り
わだかまり なおもつよるを ゆにひたり かべにうごかぬ くもをみており

工場

■工場の裏戸開ければ秋の日に輝く稲の実り田の見ゆ
こうじょうの うらどあければ あきのひに かがやくいねの みのりだのみゆ

■安らぎにも似し心にて妻子居ぬ今宵の部屋に床を敷くなり
やすらぎにも にしこころにて つまこいぬ こよいのへやに とこをしくなり

■妻も子も居ぬ数日の何故か落ち着き簡素な食に済ましぬ
つまもこも いぬすうじつの なにゆえか おちつきかんそな しょくにすましぬ

■夜の雨晴れてぬかるむ今朝の道遥かに雪の白山見ゆる
よるのあめ はれてぬかるむ けさのみち はるかにゆきの はくさんみゆる

■日に温き壁にもたれて微睡みぬ昼餉済ましし工場の外
ひにぬくき かべにもたれて まどろみぬ ひるげすましし こうじょうのそと

■冬の雨止みて狭霧の立ちこむる夜に安らぐいたく疲れて
ふゆのあめ やみてさぎりの たちこむる よるにやすらぐ いたくつかれて

■まだ若き友の訃報を聞きし夜心戦きひと時ゐたり
まだわかき とものふほうを ききしよる こころおののき ひとときいたり

■霧雨の朝を濡れ来て工場に汚れ黒ずむ作業服着る
きりさめの あさをぬれきて こうじょうに よごれくろずむ さぎょうふくきる

汚れの主な原因は鉄粉。これに油分がいつしか滲みこみ、作業を繰り返すうちに作業服の胸から腿あたりにかけてべっとりと黒ずんできます。機器の本体である鋳物の加工工程のさいに、その作業場の全体が鉄粉で覆われるほどです。
服の汚れはともかく、この鉄粉を口から鼻から否応無く吸い込んでいたのですが、なぜか誰もあまり頓着はしませんでした。それでも、ほぼ一週間サイクルのうちの二日ばかりのこの工程が終了すると、みんななんとなくほっとしたものです。

■作業場に眼を閉ぢて憩ふ昼口笛吹きて誰かよぎりぬ
さぎょうじょうに まなこをとじて いこうひる くちぶえふきて たれかよぎりぬ

■一日働きいたく疲れぬ麦の穂の夕べ黄ばむを見れば悲しき
ひとひはたらき いたくつかれぬ むぎのほの ゆうべきばむを みればかなしき

団地

■抽選にて団地の区長になりしより少し心に張り持ちて生く
ちゅうせんにて だんちのくちょうに なりしより すこしこころに はりもちていく

愛知に帰り、わたしたちが住んだのは、娘が通う養護学校に近い県営の住宅でした。築数十年を経た、平屋もしくは二階屋の長屋形式で、約三百戸の集合住宅でした。低所得者世帯向けに、格安の家賃で運営されていました。
建物は見るからに古ぼけてみすぼらしい様相を呈していましたが、そこに住む人々には奇妙な陽気さと連帯感があり、今思い出しても、なつかしく親しい気持ちがよみがえります。半身麻痺の娘のために、わたしたちは平屋に住みました。
わたしが区長の役を務めたのちに、妻が地区の管理人となり、悲喜こもごもの人々の生活の中で、さまざまな事件に立ち会ったりもしました。

■団地なれば主婦らのみあまた集ひ来て一時間に足らぬ葬儀終りぬ
だんちなれば しゅふらのみあまた つどいきて いちじかんにたらぬ そうぎおわりぬ

■縁薄き人の葬儀の済みし夜花幾本か貰ひて帰る
えんうすき ひとのそうぎの すみしよる はないくほんか もらいてかえる

■岩の上に竜神祀る祠ありあまたの青き幟はためく
いわのうえに りゅうじんまつる ほこらあり あまたのあおき のぼりはためく

■怒り受くるも若き区長のつとめかと語気荒き老の前に座りゐる
いかりうくるも わかきくちょうの つとめかと ごきあらきおいの まえにすわりいる

■間口狭く続く団地の或家は籠に一匹の鶏を飼ふ
まぐちせまく つづくだんちの あるいえは かごにいっぴきの にわとりをかう

断截機T

■霧雨の煙りて降るを見てゐたり一人し憩ふ倉庫の内に
きりさめの けぶりてふるを みていたり ひとりしいこう そうこのうちに

■断截機組みゐる我の傍らを若き通訳の女よぎりぬ
だんさいき くみいるわれの かたわらを わかきつうやくの おんなよぎりぬ

断截機を知る人は、あまりいないのではないでしょうか。しかし、わたしたちの日常生活には、たいへん関わりの深い機械です。数千枚に重ねたチラシやお札を、瞬時に何度も正確に断ち切る印刷関連機器です。
勤めた鉄工所が断截機メーカーであり、輸出もしていましたので、この歌のように時には外国からの顧客も訪れ、営業サイドからすれば、一見はなやかな面もありました。ただし現場は違います。
本体が鉄の塊であり、また扱いが、両手で持ってすら重い大きな刃物であるだけに、機器の組立あるいは操作現場では、常に危険が伴います。わたし自身、いま一歩のところで骨を砕き、腕を切断したであろう体験を一度ならずしました。

■枯原を吹く風の音聞きゐたり日の差す倉庫の壁に寄りゐて
かれはらを ふくかぜのおと ききいたり ひのさすそうこの かべによりいて

靄こむる町

■ぽつねんと小牧山見ゆ遠空の冬の旗雲耀ふ下に
ぽつねんと こまきやまみゆ とおぞらの ふゆのはたぐも かがようしたに

■踊り場の玻璃の窓より眺め見る耀ふ冬の雲のたな引き
おどりばの はりのまどより ながめみる かがようふゆの くものたなびき

踊り場…階段の途中にあり、少し広くて平らになったところ。

■白々と西日に輝く冬の海船影ひとつよぎりて行けり
しらしらと にしびにかがやく ふゆのうみ ふなかげひとつ よぎりてゆけり

■三国志また三銃士気の弱き少年我が好みて読みき
さんごくし またさんじゅうし きのよわき しょうねんわれが このみてよみき

■微睡みより覚めて再び酒を酌みぬ一日こもりし春の夕暮
まどろみより さめてふたたび さけをくみぬ ひとひこもりし はるのゆうぐれ

■泣きてゐる幼を叱る媼あり桜の花の匂ふ木下に
なきている おさなをしかる おうなあり さくらのはなの におうこしたに

■このままに老いゆくのかと泣きてゐる夢より覚めて白む空見る
このままに おいゆくのかと なきている ゆめよりさめて しらむそらみる

■古里のわが家の畳に寝ころびて青葉の山を眺めゐる夢
ふるさとの わがやのたたみに ねころびて あおばのやまを ながめいるゆめ

■風熱く流るる青葉の山坂路まがり曲りて白く続けり
かぜあつく ながるるあおばの やまさかじ まがりまがりて しろくつづけり

■青き屋根赤き屋根ありて夕暮の靄こむる町は異国の如し
あおきやね あかきやねありて ゆうぐれの もやこむるまちは いこくのごとし

断截機U

■断截機十日あまり組み仕上がりて帰る野道よ夕風の吹く
だんさいき とおかあまりくみ しあがりて かえるのみちよ ゆうかぜのふく

勤務した工場は、郊外にありました。広い敷地の北側は大きな通りに面していましたが、裏の南側は田や畑につらなり、広々とした中に小さな分譲住宅が点在するという風景でした。この風景の中の農道を、わたしは日々自転車通勤をしました。車を購入する余裕がまだなかったからです。それでも、農道を自転車でゆらゆらと走る気分はとても楽しく、特に仕事の帰りなどは、実に心慰められるひとときでした。

■歌を詠む気力は失せぬわが性の変わりゆくらし組立の職に
うたをよむ きりょくはうせぬ わがさがの かわりゆくらし くみたてのしょくに

■断截機汗垂り組みて今日も暮れぬこれが仕合せといふものなのか
だんさいき あせたりくみて きょうもくれぬ これがしあわせと いうものなのか

■いたく疲れわが帰りゆく夕道にグミの実を摘む農婦に会ひぬ
いたくつかれ わがかえりゆく ゆうみちに グミのみをつむ のうふにあいぬ

■黄の蜻蛉ひとつ入り来て工場の床うへ右に左に飛びゆく
きのあきつ ひとついりきて こうじょうの ゆかうえみぎに ひだりにとびゆく

■工場の外は九月の光あふれ悲しくもなきに涙出でたり
こうじょうの そとはくがつの ひかりあふれ かなしくもなきに なみだいでたり

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1983-1985

白妙の夢

■たたなはる萩原の路分けゆけばフロントガラスに萩の花散る
たたなわる はぎはらのみち わけゆけば フロントガラスに はぎのはなちる

■悔い居るを告げんと思ひ思ひゐて日の経てば心淡くなりゆく
くいいるを つげんとおもい おもいいて ひのたてばこころ あわくなりゆく

■悲しきにふぬけの如くこの夜更酔ひて黙してひとり笑へり
かなしきに ふぬけのごとく このよふけ よいてもだして ひとりわらえり

■ガラス戸にすがれる冬の蝿ひとつ息もて吹けばあへなくも落つ
ガラスどに すがれるふゆの はえひとつ いきもてふけば あえなくもおつ

■喘ぎ喘ぎ霜置く山路を登りつめ我は立ちたり朝の光の中に
あえぎあえぎ しもおくやまじを のぼりつめ われはたちたり あさのひかりのなかに

■朝の日も西日も差さぬ作業場に二年を経て親しさの湧く
あさのひも にしびもささぬ さぎょうじょうに ふたとせをへて したしさのわく

この歌に接すると、今でもなつかしさがこみあげます。素人工のため、当初は十名ほどのグループの一員として、組立の前工程で働きました。加工・粗組の、いわば汚れ作業です。わたしのほかはみな二十歳前の若者ばかりで、先輩である彼らに教えられながらの作業でした。
一年ほど経った頃、ある上司の計らいで、他の現場に移りました。通常の組立工程とは別に、小型の断截機を基礎組から出荷前の試運転までひとりで仕上げるという、他とは独立した作業でした。
二週間ほどの全工程を、自らの計画で、時間と作業空間を配分し組み立てるこの部署は、わたしにはたいへんやりがいのあるものでした。この時の体験が、のちに修理要員として顧客先を回る仕事につながりました。

■断截機わが組む位置にあはあはと冬日はしばし天窓より差す
だんさいき わがくむいちに あわあわと ふゆひはしばし てんまどよりさす

■朝の雪解けし舗装路に映りゐる二月の空の青き輝き
あさのゆき とけしほそうろに うつりいる にがつのそらの あおきかがやき

■白妙の夢ほろほろと散る如く春の朝の雪は降るなり
しろたえの ゆめほろほろと ちるごとく はるのあしたの ゆきはふるなり

この歌には、思い入れがあります。その朝明るんだ窓をあけると、外は雪。降りしきるぼたん雪の世界でした。気持ちがほっと明るくなり、わたしは窓を開けたまま、舞いふる雪をしばらく眺めていました。とても美しく、幻想的にも感じました。白い幻想の中に入り込んでいるような、そんな気分でした。
ふいに、悲しみのような気持がこみ上げてきました。降りしきる雪が、わたしの青春へのレクイエムと感じたのです。かたくなな心にいだき続けた夢は、夢のままについに終わる。それをわたしは、そのときだけはすなおに受け入れることができました。降りしきる白い雪に、わたしの心はいやされていました。こうした心情を、詠んだ歌です。

悲しき夕暮れ

■風に乗り峡渡る雪の限りなし春浅き尾根ゆくしましくを
かぜにのり かいわたるゆきの かぎりなし はるあさきおね ゆくしましくを

■硬質の響きを立てて靴音が春あかつきの路地よぎりゆく
こうしつの ひびきをたてて くつおとが はるあかつきの ろじよぎりゆく

■窓外の午後の光の淀むごと見えてけだるき工場の春
まどそとの ごごのひかりの よどむごと みえてけだるき こうじょうのはる

■ぎりぎりと切なきまでに人恋ひぬ五月の午後の組立工場
ぎりぎりと せつなきまでに ひとこいぬ ごがつのごごの くみたてこうじょう

■戸を開けよ五月の白き風を入れよ組立工場の朝はけだるい
とをあけよ ごがつのしろき かぜをいれよ くみたてこうじょうの あさはけだるい

■暑き季過ぎれば風は野より吹き戸口に憩ふ工場の昼
あつきとき すぎればかぜは のよりふき とぐちにいこう こうじょうのひる

■茶番じみる会議といふも痛々しく力弱きを責めて終りぬ
ちゃばんじみる かいぎというも いたいたしく ちからよわきを せめておわりぬ

■技術なく知識なき故あしざまの言葉に耐へてわが黙し居り
ぎじゅつなく ちしきなきゆえ あしざまの ことばにたえて わがもだしおり

■今日もまた暮れてしまひぬヤスリ使ふわが手を止めて仰ぐ夕空
きょうもまた くれてしまいぬ ヤスリつかう わがてをとめて あおぐゆうぞら

■ゆふぐれのほのくれなゐの雲の色眺めゐし間に薄れつつ消ゆ
ゆうぐれの ほのくれないの くものいろ ながめいしまに うすれつつきゆ

■病める子が胸のロザリオはづしつつ乏しき夕餉の卓に着きたり
やめるこが むねのロザリオ はずしつつ ともしきゆうげの たくにつきたり

■悲しければ口笛吹きてわが心欺きてなほも悲しき夕暮
かなしければ くちぶえふきて わがこころ あざむきてなおも かなしきゆうぐれ

■風渡る秋の草丘みち細く我らのほかに行く人もなし
かぜわたる あきのくさおか みちほそく われらのほかに ゆくひともなし

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補遺

小作品集「AOZOLA」を編集したのは、すでに二十数年前、歌作に絶望し断念したあとのことでした。せめてわが青春の記念碑にと、自費出版を考えたのですが、金銭的にも無理があり、結局そのままこんにちまで過ぎてしまいました。
老いた今あらためて見ますと、当時真剣に取り組んだ編集には、それなりに完成されているものであり、これに付け加えるべき短歌はないものと考えます。ただ、老いの未練がましさとでもいうのか、当時捨て去った歌の中にも、今見てみれば、多少の愛着の湧く作品がいくつか目に付きます。
老いの欲目でありましょうが、それらに少し手を入れ、補遺として短歌作品の末尾に列挙することにしました。ちなみに本編と同様、そのほとんどはアララギ誌及び読売歌壇に掲載されたものです。
なお厳密に言えば、手を入れた段階ですでに当時の作品とは言い難いという点も、言い添えておきます。それはそれで良いと、わたし自身は考えています。

1976-1981

■白沼に憩ひて居れば紅葉せる森のかなたに湯森山か見ゆ

■朧なる黄の半月を仰ぎ見て霙そぼ降る杉むらを行く

■沈みゆく日を眺めつつ秋萩の咲き初むる路をくだり来にけり

■つひに今日も君と言葉を交はすなく小さき職場の一週間過ぐ

■たちまちに鳥の声止み野に起こる風の音のみ聞こえてゐたり

■空渡る風の唸りの聞こえけり「悪霊」第三部終章を読む

■暴行のあと生々しき病舎にて平静装ふ看護士我は

■切なければ固めし雪を木の幹にめがけて投げるひとり林に

■西日差し薄くれなゐの雪はらにしばらく続く鳥の足跡

■無口なる吾に親しく語りかけしあどけなき目の君に惹かれし

■ただ指示に従い居れば良しという四年勤めし補助看吾に

■雑役を吾の仕事と割り切りて言はるるままに今日も働く

■自殺せし夢を見たりと語る妻にたぢろぎ言葉少なく居りぬ

■黄にみのりし稲田に沿いて向日葵が首垂れ枯れて立つ昼下がり

■夢の中にて生まれなければよかったと嘆かふ人に頷きて居し

■波騒ぐ河のみどりに吸はれゆく雪限りなしなだれ降りつつ

■日高見の山なみ包みひと色に今朝は真白に雪は耀ふ

■城跡の青葉の森を描く子らの青葉の色はにごりて暗し

■かなたなる青葉の山の棚畑に土鋤く人の小さくし見ゆ

■警官を辞め指圧療法士となりし友文字ゆがみたる便りよこしぬ

■地の上に差す光よわく早々と秋立つ今朝を妻はもの干す

■モーツァルト聴きつつ思ひに沈む日暮れいつしかソファにまどろみ居たり

1981-1985

■職求め出で来し街にいぶかしみ見らるるごとき錯覚を持つ

■妻に沿い今日もまた来しマーケットそぞろめぐりぬ職無き吾は

■良き職場ひとつ紹介されしのみに楽しくなりて職安を出づ

■経験の無き不安あり職安に紹介を受け鉄工所に行く

■限りなく寂しいのですと言ひまして眼差しかすかそらし給ひき

■残業を終へて冷えしるき工場に若きの呉れし餡パンを食ふ

■断截機ひとり吾のみ組みて居て単調な作業に心安らぐ

■宮の裏の山路の落葉踏みゆけば水面鎮まる溜池のあり

■きりぎしに沿ふ林道をくだるしばしボンネットの上黒蝶は舞ふ

■朝の雪のいつか霙に変りゐて工場出づれば霙に濡れる

■突然に職を退きたる少年を噂せり作業の間の五分ほど

■立場弱き人を責むるは物憂しと思ひつつ午後の作業にかかれり

■モーターの音底ごもる作業場に昼を憩ひて文庫本読む

■十月の淡き夕映仰ぎつつ芥焼き居り工場の外に

■問題視されゐる少年今年よりわが工程に回されて来ぬ

■もの言はず頷くともなき横顔に向ひて組み立て手順を示す

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